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日本最北〜猿払あたりで旅人きぶん

awanohibi

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今年は冬の除雪中に右手親指の関節を痛めてしまい、なかなか釣りにいけずに夏が終わり秋になって、「そろそろかな」という時期には、今度は包丁で右手親指の先端を大きく切ってしまいました。11月も中旬になってようやく、なんとか指先の痛みもなくなりましたので、「意地と執念」で猿払を旅してきました。

初めて猿払村に釣行したのは1996年の10月でした。それ以降、激務と体調不良の時期を除けば、ほぼ年2回、ということはおよそ40回。滞在日数は回数に3をかけて120日というところでしょうか。
1996年は横須賀に住んでいて飛行機を乗り継いでの遠征でしたが、その後は札幌から車で片道350キロの道のりを通い続けてきました。猿払といっても、滞在しているのは川の周辺だけですから、猿払村についての知識や情報はイトウに関すること以外はあまり持っていません。
例えば、エゾシカがやたらといっぱいいること、ヒグマの目撃情報もたびたびあること、タンチョウが少しだけ生息していること、野生化したミンクがたまに水面から顔を出すこと、朝鮮人などを使役して作った陸軍の飛行場があったこと、ホタテの生産と水揚げで世界有数の漁港があること、カントリーサインにもなっている「インディギルカ号」の遭難事件があったことくらいです。
猿払にいれば、エゾシカには毎朝、毎夕遭遇しますし、タンチョウも一度目の前に現れたことがあります。幸いなことにヒグマには、まだ直接あったことはありません。そこで今回は猿払の旅気分も少しだけ味わうか、、、ということで、いつもスルーしている「インディギルカ号遭難者慰霊碑」を見てきました。
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浜鬼志別(おにしべつ)の猿払「道の駅」の前にあります。
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ユニークな形状の碑ですね。
想像するに、3人の人間が手を取り合って、中央の丸い玉を救い出そう、あるいは守ろうとしているのでしょうか。丸い玉はソ連人船員の生命か何かを象徴しているのでしょうか。そんな感じでしょうか。
遭難事件の状況については、日本語とロシア語のプレートが碑のかたわらに設置してありました。
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 昭和14年12月12日ソ連船「インディギルカ」号とそれに乗合わせていた人々に最後の時がやってきた 「イ」号は 秋の漁場を切上げて帰る漁夫及びその家族1004名を乗せてカムチャッカからウラジオストークに向かって航海中 折からの暴風雪に押し流され 乗組員たちの必死の努力も空しく進路を失い 12月12日未明浜鬼志別沖1500メートルのトド岩に座礁転覆 700余名の犠牲者を出す海難史上稀有の惨事となった
 身をさくような厳寒の海上で激浪と斗い 肉身の名を叫び続けながら力尽きて死んで行った人々のことと その救助に全力を注いだ先人たちの美しい心情は 人類のある限り忘れてはならない
 この碑は 北海道はもとより国内の数多くの人々 並びにソ連側の海員 漁夫の善意に基く浄財によって 「イ」号と運命を共にした人々の冥福を祈るとともに 国際親善ならびに海難防止の願いをこめて建立されたものであり 台座の石はソビエト社会主義共和国連邦から寄贈された花崗岩である

とのことであります、、、合掌

そのあと、鬼志別から海岸に沿って北に向かい、知来別(ちらいべつ)の丘陵の牧草地からオホーツク海側を眺めてみました。
空も海も青く、手前の牧草地は最後の刈入れもすでに終わっていて残った部分も枯れ始めています。写真ではわかりませんが、風速10メートルほどの風で、はるか沖には白波が細かくたっています。普段でも風の強いエリアなのですが、この日は強風注意報もでていて、立っているだけでも大変な日でした。
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知来別のチライとは、アイヌの言葉で「イトウ」 のことです。イトウは、漢字で書くと魚へんに鬼という字になりますが、パソコンの変換では表示できませんのです、、
なぜか、鬼志別とか魚へんに鬼とか、やたらと鬼の字が出る記事となってしまいましたが、昨今はやりの「〇〇の刃」を意識してということではありません。

それから、これは最近知ったのですが、5年ほど前に東京からきてもらった2人の弁護士とススキノで打ち合わせ(?)中に、たまたま私の猿払通いが話題となった時、サルフツという地名を聞いた弁護士2人が顔を見合わせて、「猿払は日本の弁護士、検事、判事は、ほぼ全員知っていますよ。」と言われ、びっくりしたことがあります。「猿払事件」というのがあって、法曹関係者が司法修習の際に必ず学ぶ判例なのだそうです。興味のある方は、Wikiなどで、、、
つゞく
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ありがとうございました。
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最終更新日2020-11-20
Posted by awanohibi