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社名が変わったんですね

awanohibi

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月曜の朝にテレビのスイッチを入れたら、偶然にも松山英樹のマスターズ優勝シーンを目撃することができました。まさしく「偉業を達成」した瞬間ですね。という話は、前置きにするにはもったいないのですけど、ここから本題です。
そのままテレビをつけてしばらくしたら、「富士ゼロックスは富士フィルムビジネスイノベーションに社名を変更しました」という告知CMをやっていました。
ゼロックスというのは社名なので、品詞でいうと名詞なのですが、一定以上の年齢の人にとっては、動詞的な使われ方もする不思議なことばです。お若い方には、わかりにくいかもしれませんので説明すると「コピーする」が「ゼロックスする」といわれていた時代がありました。もっと上の世代では「コピーする」ことを「焼く」といってたりもしていましたが、これは当時でも少数派でした。それは、いわゆる「青焼き」の名残りで、といわれて判る人は、、それなりのキャリアの方、ですね  ^_^
話を戻して、「コピー(機)=ゼロックス」というくらいにゼロックスはビジネスの世界では一般的でしたが、そのゼロックスの名がいよいよなくなるという。
この会社には、わたしもお世話になったのですが、コピー機の存在以上に、この会社が発行していた企業広報誌「GRAPHICATION」が素晴らしく、隔月刊で送られてきたものを今も大事にコレクションしています。
テーマ選定、執筆者、ページ構成、写真、イラスト、デザイン、要するにトータルで秀逸で、48ページの薄さながら読み捨てできない価値のある広報誌でした。少しだけ、紹介いたします。
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まずは表紙。表紙は大事とはいうものの、手にとった時のインパクトが、この広報誌のクオリティを示します。132号(左)の表紙は、ささめやゆきの版画 197号(右)の表紙は井上洋介の水彩画
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198号(左)古内ヨシのアクリルガッシュ、200号(右)はスズキコージのアクリル絵具、ボールペンによる作品
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そして、なによりおもしろいのが、各号の特集テーマです。2004年ころの特集と内容です。上から、7月 働き方を考える、9月 演芸を愉しむ、11月 職人仕事を見直す、、企業広報といいながら、何を「広」げ、何を「報」せようとしているのか、考えると、この企業の深さというか、未来への射程のスケール感に恐れ入るばかりです。
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2015年ころの特集です。いちばん上の200号「非文字文化の魅力」が紙媒体での最後号です。
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表紙の裏ページには、ドイツ文学者の池内 紀さんによる連載<旅の記憶>
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2004年5月からスタートした粉川哲夫さんの連載「電子と手の思考」は特に好きでした。
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毎回、カメラマンもテーマも変わるグラビアページも魅力的な空間です。
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ディスプレイで見るデジタル情報ではなく、A4サイズの紙媒体ならではの写真の配置やページ構成も含めて「モノ」としての存在感が強く感じられます。
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天体物理学者の池内 了さんの連載「現代科学の見方・読み方」は200号まで94回も続きました。とりわけ「二人の」池内さんの連載に楽しませていただきましたが、この二人が実は兄弟だったことは一昨年、兄の紀さんが亡くなった時に知りました。
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池内了さんの連載の最後の一節です。
私たちは、言語があり、文字があるのを当然と考えるが、そもそも言語がいかに獲得されてきたか、それに至るヒトの脳構造と情動の共進化はいかなるものであったかを辿ってみるのも興味深いのではないだろうか。文化の根源はここにあるのだから。
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GRAPHICATIONは、調べると1967年に創刊されたものだそうです。残念ながら2015年の秋で紙媒体から電子マガジンに移行し、その後2018年に終刊となりました。

ご訪問いただき ありがとうございました。
最終更新日2021-04-15
Posted by awanohibi