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魚は痛みを感じるか

awanohibi

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10年以上前に出版された本です。

人間の「痛み」に対応する感覚が魚にも存在するのだろうかというところから出発し、実験などで証拠を集めていきます。物理的な刺激などに応じて回避行動をとったりする侵害受容が魚にあるのか、実験や同様の研究者の結果などを検証俯瞰しながら「魚は痛みを感じる」のだという結論につなげていきます。さらに、人間だと「痛み」と「苦しみ」は、ほぼ一体化しているので想像しにくいところですが、魚の脳構造や意識へのアプローチから、魚は「痛み」を感じたことで「苦しむ」のかを追求していきます。そして、最終的には、魚の「痛み」と「苦しみ」の存在を踏まえて、「動物福祉」の延長で「魚の福祉」について問題提起していきます。
(以上、かなり乱暴な要約でした。)
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哺乳類、鳥類に関する「動物福祉」(アニマルウェルフェア)については、たとえば狩猟の世界でも「残虐」といわれたイギリスの「キツネ狩り」などが今世紀に入って法的に禁止されましたし、家畜についても、飼養方法、飼育環境、屠殺方法について取り組みが広がっています。。
日本も国際的な「動物福祉」の理念を導入する流れにありますが、養鶏業界(というのか鶏卵業界というのか)などは、鶏舎の環境を改善するコストが業界にダメージを与えるなどと考えています。日本での動物福祉」の流れを止めようとして農水大臣に賄賂を送って事件になったのは1年ほど前のことでした。
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魚に話を戻します。
個人的には、ちょうど50年前から水槽で魚を飼いはじめ、ちょうど30年前から魚釣りもやっています。なので、もしかしたら魚たちとのつきあいは人間についで深いものがあります。水槽での観賞魚の飼育はもちろん、釣りでも魚たちに「痛み」や「苦しみ」を与えようと意図したことはありませんし、これからもないでしょう。だから、魚に「痛み」と「苦しみ」があるとしても、ワタシの心情や生活になんの変化ももたらさないでしょう。
ただ、釣りに関しては、魚を食べるために釣りをしている方たちもいて(日本ではそちらがメジャーでしょう)、そちらの立場ではもっと違う印象を持つのかもしれません。さらには、漁師や養殖など業として魚を扱っている人たちが、魚の「痛み」と「苦しみ」を認識したとして、どこまで考えを改めたり見直したりできるのでしょう。養殖生簀の環境、漁法の選択などもその要素かもしれませんが、養鶏業界ではありませんが、経済性がモロにからむだけにむずかしいことですね。
ワタシも含めた人間たちは、毎日「いただきます」といいながら存在し続けている訳ですが、寿司屋のカウンターで「このマグロは、最小限の痛みと苦しみを経て、この皿にのったのだろうか」などと考えながら生きていくのはどんなものなのか???

どんどん本質からずれていきそうなので、ここらで強制終了します ^_^

「魚は痛みを感じるか」 ヴィクトリア・ブレイスウェイト 2012年2月 紀伊国屋書店
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最終更新日2022-01-16
Posted by awanohibi