修学旅行の‥‥
2022年09月30日
高校の修学旅行の「旅程表」が本棚の思いがけないところから出てきました。
よく見るとスゴいです。6日間のうちほぼ半分は列車の中です。こんな過酷な日程なのは北海道の高校生ならでは??かどうかは分かりませんが、(今なら飛行機で簡単に移動しちゃうのでしょうね)、、
ワタシの修学旅行の思い出のなかには、はじめての「新幹線」とか「夜行寝台特急」とか、青少年らしいそれもなくはないのですが、すでに色褪せた感じです。そんな中で色褪せない「おたから」の思い出が、これです。
修学旅行先の京都の古書店で見つけた小説 反悲劇 倉橋由美子(1971年 河出書房新社)です。
倉橋由美子の本は1977年当時ほとんどが文庫化されていて、ほぼ手に入れていたのですが、この「反悲劇」は文庫化されてなくて、さらにハードカバーも絶版となっていて入手困難でした。
修学旅行で行く京都には古本屋さんがたくさんあるというので、もしかしたらあるかな、、と、ちょっとだけ期待していました。そして最初に入った古書店で、いきなりこれを見つけたのは、偶然、運命、奇跡に属する体験でした。

ところが、しかし、、、
奥付を見ると、右側に新刊時の定価780円と記載されてますが、この古書の価格はなんと4000円でした。
「初版本」なんです。
ワタシの場合、コレクション目的ではなく、ただ読みたいだけだったので、嬉しさの一方で、「4000円」の価格に17歳は少しだけ悩みました。修学旅行の旅先ですから出直すわけにもいかず、けっきょく買ってしまいましたが、、この「おたから」を買ったために、家族への「お土産代」は、ほぼなくなったはずです。常識をわきまえず、先のことを考えないスタイルはすでに確立していました ^ ^!

「反悲劇」を購入した古書店のシオリ?です。「河原町通六角下ル」の「赤尾照文堂」、現在は河原町から移転して営業を続けているようです。
高校生のころは、歴史とか寺社への関心はなくて、京都の魅力といえばジャズ喫茶と古書店と大学がいっぱいあることにつきました。大学については、もう用済みですが、ジャズ喫茶と古書店めぐりにはまだ魅力を感じます。
最後に京都に行ったのは2003年10月。。そろそろ、ひとりで京都を歩いてみたいです。