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イチョウ 奇跡の2億年史

awanohibi

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12月2日(金)、3日(土)と連日、午後6時半過ぎから近くで花火が上がっています。部屋の窓から見えます。「冬の花火」自体は今では珍しくもないのですが、、、
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ネットで調べてみましたら「SAPPORO WINTER SKYARTーKIZUNAー」なる花火とドローンを使ったイベントのようで、12月4日まで毎夜開催するようです。
ヒグマたちがようやく冬眠に入ろうかというこの時期、ヒグマの巣穴が近くにあってもおかしくないエリアで連日花火を打ち上げるのは、ヒグマにとっても札幌市民にとってもほんとうに迷惑です。

先月、ふとしたきっかけで「イチョウ」が現代に生きる樹木のなかで「特別な存在」だということを知り、「イチョウ」に関する「参考書」をネットで探しました。
2冊見つかりましたが、近くの書店にいずれも在庫がないので、札幌市の図書館で検索したところ2冊とも蔵書していて借りることができました。
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1 「イチョウの自然誌と文化史」 長田敏行 2014年 裳華房 
2 「イチョウ 奇跡の2億年史〜生き残った最古の樹木の物語」 ピーター・クレイン 2013年 河出書房新社 

ページ数的には「自然誌と文化史」が204ページで、「奇跡の2億年史」が438ページ(解説、注釈、参考文献だけで90ページ)です。当然のことですが、内容もかなり重複します。
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「イチョウの自然誌と文化史」は東京大学附属植物園の園長を務めた長田敏行さんの書いたものですが、ちょっと著者の思いが深すぎるせいなのか、ワタシには少し読みにくかったです。
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オススメは「奇跡の2億年史」です。
これはイギリスの王立キュー植物園の園長をしていた植物学者によるものです。とりあえず、この1冊でイチョウのすべて(かどうかは素人のワタシに断定できませんが、)が詰め込まれています。「奇跡の2億年史」は、著者の著述力に加え、翻訳が上手ということもあるのでしょう。どんどんページが進み、あっという間に読み終えました。

イチョウの出現、繁栄、衰退、絶滅寸前、再興再生といった盛衰の概略を書くと
2億年前  種としてイチョウが出現
5万年前  寒冷化とともに絶滅寸前となる
800〜700年前 中国南部にだけわずかに生き残っていたイチョウが種子として朝鮮さらに日本へと渡る
300年前(18世紀初頭) 長崎の出島から船でヨーロッパに種が運ばれ栽培される。それがベルギー、イギリス、さらに北米大陸へと拡大し、現在の隆盛にいたる。

絶滅寸前の種が人間の手によって、再興するというストーリーだけでもエキサイティング。イチョウの物語は、億年万年単位の盛衰記だけでなく、他のどの植物とも違うユニークな繁殖戦略などもおもしろいです。
ワタシが読んだ「奇跡の2億年史」は、2014年発行のハードカバーでしたがすでに絶版となり、今は河出文庫版で売られています。

札幌ではもうすっかり葉が落ちてしまいましたが、来シーズンからは、もうただの街路樹としてみることはできなくなりました。

ご訪問いただき ありがとうございました。
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最終更新日2022-12-04
Posted by awanohibi