右壁ギャラリー
2023年01月31日
1月が終わります。
といっても深い感慨もなく、話題にできそうなネタのひとつもないので、ワタシの部屋の右壁ギャラリー?の紹介でもいたします、、
キューキョクの「ひまネタ」であります。

どれも、これも深い意味や意図などないのですが、今年1月から右壁に掲げられることになった「絵」やら「カレンダー」やらです。
いちばん大きなのは「原罪と楽園追放」いわゆる「知恵の木の実」を食べてしまったアダムとイヴ。左では「蛇」に唆されて「果実」を受け取るイブ。右ではヤハウェとの約束を破ったアダムとイブが天使に楽園を追い出されています。
その下は「北野天神縁起」巻六の「清涼殿落雷」の部分。天神様(菅原道真公)の使者である「雷神」が北野天満宮に出現し、清涼殿にいる公家たちを雷で襲うシーン。
「原罪と楽園追放」では剣を持った天使の衣が朱色で、「清涼殿落雷」では雷神の体の色が同系の朱色、ただの偶然ですが今年はこの系統の色がテーマカラーなのか。
縦長の図は昔のカレンダーの暦を切り取った図柄部分です。(以前にも紹介したことがあります)与謝蕪村の「新緑杜鵑図(しんりょくとけんず)」です。
「杜鵑」というのはホトトギスのことです。ホトトギスは、「子規」「時鳥」「不如帰」など漢字表記のバリエーションが豊富ですが、その中でも「難易度」の高いホトトギスと言えるかもしれません。「とけん」という読みも、なかなか漢字変換できませんでした。
絵の中心部、新緑の梢の上を1羽のホトトギスが飛んでいく初夏の情景を描いています。でもこれは「部分図」で、オリジナルの左側70%ほどを切り取ったものです。
上がオリジナルです。オリジナルからカットされた右側には、遥かかなたに雲と霞をまとった高い山がそびえています。絵全体を見るとホトトギスの鳥影はオリジナルでは絵の左側あたりの小さな「影」のようです。
このカットされた構図で永年見慣れてしまいましたが、カットされて見えない険しく高い山の「大きさ」とホトトギスの「小ささ」が同時対称的に存在することがこの杜鵑図の興趣ともいえます。
ちなみに、この作品で蕪村は「謝寅」の号を使っていますので、蕪村の晩年に近いころの作品ということになります。
あとは省略してもいいかとも思いつつ、
右下のカレンダーは奥様から割り当てられた「シマエナガカレンダー」の一つ、たしかに、、カワイイです。
右上には、ゴールデンレトリバーの仔犬カレンダーがいつまでもぶら下がってます。
他にも写真パネルやらレリーフやら温度計なども見えますが、そちらは割愛いたします。
右壁ギャラリーでは、シマエナガやワンコのカレンダーは月ごとにめくられて変わりますが、それ以外は基本的に今年いっぱい変わることなく「常設展示」となります。
われながら、、よく飽きないものです ^ ^
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